ちょっとブログを見返していたら大事なことを書くのをスルーしていました。
遡ること約半年w
2020年1月27日後楽園ホール、担当選手の下岡由美子(厚木ワタナベジム)が
日本女子ミニマム級王座決定戦に挑んだお話。
このタイトルマッチにたどり着くまで本当に長い時間がかかりました。
折角なので今回は日本タイトルマッチに辿り着くまでの話も書こうと思います。
プロボクシングの女子は4回戦で3勝(引分け2回でも1勝扱い)するとB級(6回戦)に昇格出来ます。
その6回戦で1勝すると日本タイトルマッチの挑戦資格を得られます。
まず最初にチャンスが訪れたのが丁度3年前の2017年7月
初代ミニマム級王座決定トーナメントが4選手で争われ、その一人に6回戦に昇格していた下岡も選ばれました。
勝てばタイトルマッチに挑める初戦の相手は当時世界も見据えていた超強敵の矢吹純選手(協栄ジム)。
結果は5回TKO負け。(その時のブログhttp://blog.mm-photo-box.com/5199/)
矢吹選手はそのまま決勝も勝利し初代ミニマム級王者となりました。
その年の12月、石川海選手との6回戦に勝利した下岡はタイトル挑戦資格を得ました。
これでチャンスがあればいつでもタイトルマッチに挑戦出来ると私も意気揚々としていたのですが
ここからが試練の連続でした。
ランキングも2位にいた2018年3月、これに勝って弾みをつけてタイトル挑戦だと対戦した青木沙耶香選手にTKO負け。
もちろんボクシングに絶対はありませんがそれでも私は絶対に勝てると信じていたので凄く凹んだのを覚えています。
その時のブログhttp://blog.mm-photo-box.com/5608/
しかしまたすぐにチャンスが訪れます。
2018年7月、姫路で次期挑戦者決定戦の話が舞い込んできました。
敵地への遠征でしたが戦歴は相手が格下、もちろん姫路へ。
相手はのちにタイトルマッチで戦うことになる姫路木下ジムの成田佑美選手。
試合はどちらも明らかな優勢を獲ることが出来ず判定へ。
私は終わった瞬間勝ったか、最悪ドローかなと思いました
しかし1ポイントから2ポイント差で相手の勝利。アウェイだとこんなものなのかと落胆しました。
またタイトルマッチが遠のいてしまいました。
その時のブログhttp://blog.mm-photo-box.com/5850/
ここにきて連敗してしまったので次は絶対負けられないという中、私は6回戦に上がったばかりの
モンブランみき選手との試合をマッチメイクしました。
モンブラン選手にはとても失礼になりますが、これに勝てなければ話にならないくらいの思いがありました。
しかしそれがそもそもの間違いでした。
私はナメていたんですね。
試合前の出稽古は格下相手ばかりで絶好調に見えてしまっていました。
もちろん下岡はいつものように必死に練習を重ねていましたが。
負けることなど全く想像もしないまま2018年11月モンブランみき選手との試合を迎えました。
蓋を開けてみたらモンブラン選手は私の想像を超える成長を遂げており
5ラウンドにダウンまで取られての判定負け。
その時のブログhttp://blog.mm-photo-box.com/6115/
この時の負けは完全に私の責任。
下岡も引退が頭をよぎったようですが、お互いまだやり残したことがあると現役続行を決めました。
私はしばらく試合は行わずしっかり練習してチャンスが回ってくるのを待つ考えにしました。
しかしそれは待っても1年以内と考えていたのですがランキング上位にいてもなかなかチャンスが回って来ず
1年が過ぎてしまいました。
3連敗しているし当然簡単に挑戦なんか出来ないと思っていましたが
その間、下岡と対戦した選手たち(矢吹選手、鈴木選手、青木選手、成田選手、モンブラン選手)は次々とタイトルマッチを行っていました。
それにしても少ないランカーの中、なんで選んでもらえないんだと交渉を続けていた自分の経験不足と力の無さに
ストレスもマックスに達していました。
ただラッキーだったのは同階級のランカーが東洋チャンピオンになったり転級などがあり
いつの間にかランキング1位になっていたことです。
そんな中、2019年12月に行われる予定だったミニマム級タイトルマッチが王者の怪我の為、王者が出場出来なくなり
代打で出場してくれないかという話が飛び込んできました。
しかし試合まで3週間ほどしかなく迷いましたがこれも運命と思い練習もしっかりしていたので私も選手もやる決意をしました。
ただここは言いなりになってはいけないと思い一応交渉は続け、2か月先の2020年1月27日後楽園ホールで
1位下岡由美子vs2位成田佑美による日本女子ミニマム級王座決定戦が正式決定しました。
これで言い訳もできない状況で念願のタイトルマッチに挑めることになりました。
が!ここまで来ても話はそうスムーズにはいかなく、試合の何日前だったかな~
王者がタイトルを返上していないことが発覚。
すぐに問い合わせたところ翌日返上して事なきを得るというドタバタがあり焦りました。
タイトルマッチをやるのって本当大変。
それでも相手の姫路木下ジムのマネージャーさんが段取りをしてくれたお陰で
ここまで来ることが出来ました。
同じマネージャーという立場としてとても勉強になりました。
なんだか話が長くなってしまいましたが写真もないと殺風景なので前日の計量まで書きます。

冬場の減量は汗を絞り出すのが大変です。

無事に計量をクリアした下岡(左)と成田選手。
これであとは翌日の試合を迎えるだけとなりました。

計量後に取材。
このころはコロナウィルスなんて話題にも出てなかったよな~
つづく。